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今年最初のおすすめ書籍は「春夏秋冬のある暮らし」です。

2022年が明け、バタバタと過ごしているうちに気が付けばもう月の後半に入っていました。
2022年が、深刻な自然災害など大きな災害のない穏やかな1年であることを祈ります。
 
今年最初にご紹介させていただきたい書籍は、金田正夫著「春夏秋冬のある暮らし」です。
この本は、2019年10月に初版が発行されました。約2年程経ちます。この本の副タイトルには「機械や工業材料に頼らない住まいの環境づくり」と書かれて
おり、異常気象は戦後の急激な資源消費によるところが大きいのではないかと読者に問いかけています。
 
便利さや利益を追求することによる過剰な資源消費は、確かに地球温暖化を促進し、生き物の生態系にも多大な悪影響を及ぼしているのでしょう。
人の暮らし方も、それに合わせて変わって来たように思いますが、日本であれば春夏秋冬という自然の美しさと引き換えに現代の便利な暮らしを享受しているとも言えるのでしょう。
 
この本には住宅建築の視点から自然と共存するための様々な手法、また太陽光を生活の中に最大限有効に利用する方法などが分かりやすく書かれています。
ここに書かれている具体的な手法を読むと、自然との共存は「古いけれど新しい知恵」であり、現代を生きる私たちが、未来の地球環境のために身に付ける
べき知恵のひとつであると考えさせられます。
 
便利さより、自然の美しさを優先できる社会になって行けば、また「春夏秋冬のある暮らし」を享受できる世界に戻って行くのかもしれません。
自然と共存する社会は、視点を変えるだけで決して不便さを強いられるものではないという事に気づかされる本でもあります。
おすすめです。